「学ぶことをやめたら、教えることをやめなければならない」
元サッカーフランス代表監督、ロジェ・ルメール
この言葉はコーチング界隈ではとても有名な言葉で、多くのコーチが聞いたことがあると思います。
プロ選手から会社員、コーチと、色々な立場からラグビーに関わってきましたが、
35歳になった今、もう一度「学ぶ機会を持ちたい」ということで筑波大学大学院に進みました。
大学院に進む理由やこのブログの役割について話していきます。
インプット&アウトプットを通して自分のコーチングを整理する時間にする【進学の理由】
私が筑波大大学院に進学する理由は…
様々なインプット&アウトプットを通して自分のコーチングを一度整理してみる時間を取りたいと感じたからです。
コーチという仕事は、基本的には孤独な存在だと思います。
練習でも試合でも、自分なりに仮説を立てて、実施をします。
自分自身が持つ先入観を自覚しながら、疑いの目をもって、検証をし続けます。
私がコーチとして過ごしている数年間は、グラウンド内外関わらず、一人で取り組んでいる時間が殆どです。
そして、殆どの時間をアウトプットに費やしてきました。
コーチを始めてから、大量の練習メニューを作成→実施してきました。
1日5メニューを週6回で年間40週と見積もると…
5×6×40=1200
1年間で、のべ1200個のメニューを作成→実施していた計算になります。
ヘッドコーチとして4年間、付属高校も2年ほど指導していたので、
なんと5000個のメニューを作成していた計算…。
(もちろん同じメニューもやります…が、毎回フォーカスポイントやアプローチは異なります。)
これだけの圧倒的なアウトプットがある一方で、インプットする機会がないのは、他のコーチにも共通する悩みです。
私も同じように、誰かのコーチングを見たり、聞いたり、話したり…などの時間や機会が殆どありませんでした。
今回の進学では、
- 様々な領域の学問に触れることで新しい観点を知る
- 色々な方々との会話やディスカッションを通して学ぶ
- 自分自身の経験を言語化してブログとして発信する
- 修士論文執筆のために、コーチングに関する論文から学ぶ
- 現場でのアウトプット
インプットもアウトプットも両方とも行う機会となります。
どこかのコーチの助けになれたら嬉しい【ブログの役割】
なぜ、わざわざブログ記事として発信するのか。
それは、「どこかのコーチの助けになれたら嬉しい」と考えるからです。
多くのコーチの現状として、コーチにはインプットをする機会や時間がなかなかありません。
コーチのライセンス講習会がありますが、年1回程度、ライセンス取得後も継続して学ぶ環境が十分あるかというと…なかなか難しい状態です。
私がB→A級ライセンスの講習会に参加して肌で感じたことは、
「ラグビーのコーチングを学びたい・知りたいという熱意のあるコーチ(同志の方々)はたくさんいる」
ということです。
熱意も愛情もある中で、ただ足りないものは「機会」だと思いました。
特にラグビーは競技の特性上、複雑性や、即興性が高く、
同じ場面を再現することはほぼできない競技です。
どれが正解で不正解か、という線引きが非常に難しい競技でもあります。
とはいえ、ある程度の「やり方」や「コツ」も存在します。
「やり方」は安全性において非常に重要なポイントとなりますし、
「コツ」は上達への近道になります。
それらを「知っている」か「知らない」かだけでもコーチ自身の「力量」に大きな差がでるかもしれませんし、
選手の上達の差になるかもしれません。
だからこそ、コーチには「知ってもらいたい」と思います。
私自身がやってきたことが「正解」とは思いませんが、1つの指標になり得ます。
「こう考えているんだー。でも私は違うなー。」
「その方法でやってみるか…」
色々な意見があっていいと思います。
知識の活用はその方次第ですし、受け取り手の皆様に委ねられるべきものです。
私が学んだことや、経験してきたことなどが、誰かの役に立つのであれば、それは嬉しいことです。
「整理し、アウトプットする場」としての活用【ブログの役割】
大学院の授業は、毎回、多くの学びがあります。
知らなかったことを知ることの面白さや喜びは、大学生の時よりも大きいと感じています。
講義を聞いているだけでも、十分面白いのですが、
大事になってくるのは、やはりアウトプットだと思います。
学びんだことや、知ったことを自分の物にしていくには、
自分の言葉で表現していくことがとても重要になります。
しかもブログ記事は、
「誰かの、何かの問題を解決すること」
に主眼が置かれます。
ただ、自分の考えを書き連ねることも悪くはありませんが、
それだけではなく、読む方々を想像して書くという作業を通して、
自分の考えとして整理することができるはずです。
ブログ記事として、発信すればするほど、
自分の考えや学んだことが進化(深化)していくかもしれません。
そんな期待をこのブログに持っています。
【まとめ】せっかくなので、真剣にコーチングと向き合う
この歳になっての大学院進学は自分にとっては大きな挑戦だと思います。
同年代と比べると「何してるんだ」と思われてしまうような人生の歩み方ですが、
自分なりに誠意をもって、コーチングと向き合う時間にしたいと思います。
「せっかくなので…」
これくらいの気楽さと、思い切りをもって、進学しました。
この中で学び、発信していく内容や、それ自体の姿勢が、
「誰かの役に立つ」時がくれば幸いです。
部活動の指導者の方々や、スポーツのコーチングに関わる多くの方にとって、良い価値を提供できるように頑張ります。
これからもよろしくお願い致します。

